The Human Centipede II (Full Sequence) 2011, オランダ・イギリス 監督 トム・シックス |
レンタルDVDパッケージの「過激描写に耐性のある18歳以上の人以外は絶対に見ないでください!! (R18)」っていう煽りに完全に心が折れて、一生見る予定なかったんですけど、なぜか突然あれ今ならムカデ人間2いけんじゃね!?という謎のテンションにより鑑賞しました。
こんな映画を作る/見ることで残虐な犯罪をする奴らが現れるんだ!っていうよく言われる説に対してある意味真正面から向き合ったというか、あなたたちが言ってるのはこういうことですよね?残念でしたー!現実は映画みたいにうまくいきませんー!はい論破ー!っていう作品。(だと思う)
※ネタバレしてます
正直91分中の60分はそんなにゴアゴアじゃなくって、残りの30分くらいが阿鼻叫喚!トム・シックス監督あたまおかしい!なんでそこにだけ色つけてみちゃったの!って感じの展開なんですが、ぶっちゃけ私はその前半の1時間にここまでちゃんと内容があると思ってなかったので、ああなんだ、思っていたよりはまともな映画じゃないかと思ったというか。
なんていうのかな、母親を殺害するところとか、あの他の何をバカにされても構わないけれども、自分の中で一番大切にしているものを馬鹿にされるのは許せない!!!って感じとかはすごく理解できるじゃないですか。もう人生には何の期待もしていないし、母親に関してもどうでもいいけど、自分の人生のよりどころであるものを馬鹿にされたら黙っちゃいないぞっていう。(もちろん殺していいわけではない)だから、あ、なんだもっとただゴアゴアなだけの中身のない映画なのかと思ってたらちゃんとお話も主人公の心情も理解できる映画なんじゃん、って見直したというか。
でもまあ本当に後半は酷くって。事前にすごい酷いらしいってのを知ってたのと、トム・シックス監督なりの良心(?)でか幸いにも全編白黒映像だからまだ観てられたなって感じの内容でした。
少なくともこれを映画館で観るのは辛いかな…おうちのテレビぐらいのサイズだから良かったというか。ムカデ人間1作目の博士はお医者さんだったんでいいですが、マーティンはド素人なのでムカデ人間の作り方が全体的にめっちゃ雑なんですね。なのでだいぶみててイテェ!!!ってシーンが多い。あの妊婦のシーンとか(目覚めた時の顔が最高にホラーだった)も最悪なんだけど、個人的に一番いやだったのはあのお尻にアレをつっこんでムカデがアレにギャー!なシーンです。
主人公マーティンを演じたローレンス・R・ハーヴィーさんは、ほんとよく見つけてきたな!っていう絶妙なキモカワ具合で素晴らしかったです。
なにが恐ろしいって、一作目の博士同様、見てるうちにやだこのひとちょっと可愛いかも…、ってシーンを用意してるところなんですよ。ムカデ要員で連れてきた人間をウッカリ力加減間違えて殺しちゃって悲しんだり、ムカデ人間の完成を喜んで涙したり、子供みたいな無邪気さがある。(だからこそなお恐ろしいんだけど)
やってることは限りなく残虐なんだけど、彼の子供っぽさでなんとか見てられるというか。あの悪夢としか言えない(なぜそこだけ色を付けた、な)連鎖の時も、音が聞こえる方に「おっ?」て無邪気な表情で顔向けるのとか、ちょっとなんか可愛かったんスよ…。あと母親の顔ブチ抜いたあとに二人で食卓囲んでて、上の階の住人が騒音だしたらちゃんと母親がやってたみたいに箒で抗議して、そのときにちらっと母親確認する感じがちょっとツボでした。
まあでも、ラスト付近鑑賞中の自分のTwitter見たら
・わぁこいつはひでえ!ひどい映画だ!
・可愛くない!マーティン全然かわいくない!ばか!
・ウワァアアアアア
・トム・シックス監督あたまおかしい
って呟いてるんで結果的にはマーティンは可愛くないし、すごい酷い(褒め言葉)映画でした。
なんかなんで私この映画にこんな長文で感想書いてるんだろうって冷めてきたので終わりにします!!!あっあのね、最後イェニー嬢が反逆した時に、コレぞムカデ人間!なフォルムになるの、すげー良かったと思いました。とりあえず3が公開して、DVDになったらなんだかんだ見ちゃうんだろうなって思いました。
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